カブトムシが死んだ原因を考えてみた
我が家ではカブトムシが元気に7匹暮らしており、その内5匹のオスを同じケース内で飼っています。
レッドアイのオス、メス(ファイヤー君とファイヤーちゃん)はVIP待遇なのでそれぞれ個別に飼育しております。
毎晩「ガサガサ」「ブーン」となかなか騒がしいので、丑三つ時の静かな時では結構音は響き渡ります。この音で嫁が起きる時もあります。
いつか怒った嫁が キンチョールをぶっ放す のではないかと内心ヒヤヒヤしている私です(笑)
”息子のカブトムシ愛” のみが嫁のキンチョール放出にブレーキをかけているのだろうと思います。息子よ、カブトムシを守ってくれ!!
いつものように飼育ケース内を観察していたら、
一匹のオスがひっくり返っていました。またケンカに負けたんだろうと特に気にもかけなかったのですが、何か様子が変です。
ピクリとも動きません。
まさか・・・いや、まだ8月前半やぞ・・・恐る恐る触ってみたのですが、
カブトムシ♂(名前:お母さん)、天に召されたようです・・・゜・(つД`)・゜・
まずこのことを嫁に告げました。
嫁、(゜-Å) ホロリ
嫁にとって睡眠を妨げ、ニオイに悩まされ、コバエに振り回されていた存在であったとしても、なんだかんだ言って可愛がっていたのは事実です。あまりにも早すぎる死に感極まるところがあったのでしょう。
息子には死んだ事を告げずに、動かなくなったカブトムシを見せました。
いつものようにガッチリと掴んで自分の服に付けようとする息子、少しして動かない事に気付きます。
息子、「あれ?動かないよ。」
そうです。死んじゃったんですよ。息子はどのような反応を示すのでしょうか。
息子、「大変!救急車を呼ばなきゃ!!」
もう大慌てです。いつも遊んでいるお医者さんセットを持ってきてカブトムシの診察を始めました。
まず聴診器でカブトムシの心音を確かめています。当然ですがカブトムシに心臓はありません。さらに死んでいるので100%心音が聞こえる事はないでしょう。
※豆知識※ カブトムシに心臓はなく、背脈管とよばれる心臓のかわりになるものがあります。血液もなく体液が代わりの役割を果たしており、背脈管が全身に体液をおくる仕組みになっています。
次に注射を打ちました。カブトムシの身体より大きい注射を打っています。もう適正量など関係ありません。人間に例えるとドラム缶の量の薬をぶち込まれるのと同じです。
当たり前ですが、このドーピングでカブトムシが蘇ることはありませんでした。
最後にカブトムシの体温を測りました。この体温計(おもちゃ)は常に36.5℃を示すのですが、カブトムシは変温動物なので平熱というものがありません。さらに脇もありません。それなのにこの小さいお医者さんは
「熱は大丈夫!」
というモレノ主審もびっくりの誤審(誤診)をしてしまいました。当然カブトムシは動きません。
息子も状況を理解したようです。
「カブトムシ死んじゃった・・・」とつぶやいています。
さぞかし悲しそうな顔をしているのだろうと見てみると
「ジグソーパズルで遊ぼっと」(・∀・)
と一瞬で頭の切り替えをしていました。これが子供の凄さと怖さですね。
で、ここからが本題。なぜカブトムシが死んじゃったのでしょうか。
このカブトムシが羽化したのは6月下旬です。飼育ケースで飼うなら普通は9月まで生きるものです。実際、他のカブトムシは元気に生き続けています。
エサもしっかり食べ続けていたし、死ぬ前日も元気に動き続けていたのに、何故?
もう一度写真を見てみます。
カブトムシがひっくり返っています。よく巷で聞かれるのが、「ひっくり返って起き上がれないとカブトムシは衰弱死する」という言葉です。このカブトムシは起き上がれなくて衰弱死してしまったのでしょうか。
よく見ると、ひっくり返った横に木片やエサ台などがあります。この状態で起き上がれないなんてありえないと思います。
という訳でこの説は否定されました。
事件は迷宮入り(早っ!)かと思ったのですが、このカブトムシ♂の普段の行動を思い返すと
- とにかく喧嘩に弱い。いつも投げ飛ばされて、挙句の果て背中に穴を開けられていた。
- 息子のお気に入り。いつも掴まれては服に引っ付けられておもちゃにされていた。
といった特徴があります。他のカブトムシと圧倒的に違うところです。
もしかして・・・
ストレスによる突然死
なのではないでしょうか。
幼虫の頃からなるべく手で触ってはいけないとか、大きさを確認するのに何度もマットをほじくってはいけないなど、ストレスに関して記述している情報はたくさんあります。幼虫でストレスに敏感なら成虫も同じでしょう。
そう考えると少し可哀想な気がします。せめて最後の写真くらいはカッコよくとの思いで撮りました。
カブトムシ(名前:お母さん)、今まで楽しませてくれて本当にありがとう!!