発酵マットに添加剤を入れてみた その1

幼虫が1齢から2齢に無事成長しています。現在確認している幼虫は19匹。早い幼虫はもう3齢になっています。

こうなると考えなければいけないのが発酵マットの種類についてです。

現在、完熟Mat(月夜野きのこ園)を使用していますが、基本的にこのマットは産卵用と1齢~2齢幼虫用に使うものです。体を大きくする3齢幼虫には別のマットを使う方がおすすめです。

私が3齢幼虫用に用意しているマットはきのこMat(月夜野きのこ園)、マスターズBeetleマット(ダイナステス マスターズ 廣島)です。さらに添加剤(セルロース、乳タンパク、キトサン)を用意しています。

 

そろそろ時期に来たと判断し、飼育ビンの中に新しい発酵マットを投入しました。

 

予定では最低でも幼虫を36匹確保するはずだったのですが、残念ながら現在19匹しかいません。数が少ないので3パターンで実験することにします。

  • 7匹・・・きのこMat+セルロース+乳タンパク+キトサン
  • 6匹・・・マスターズBeetleマット+セルロース+乳タンパク+キトサン
  • 6匹・・・きのこMat単体

さて、どの幼虫がよく成長するでしょうか。楽しみです。

 

では添加剤を投入してみましょう。

きのこMat

こちらはきのこMat(月夜野きのこ園)です。色は黒というより茶色に近い色で、完熟Mat(月夜野きのこ園)に比べて発酵が浅いものと思われます。

また詳しく説明する予定なのですが、3齢幼虫は発酵が完全に進んだマットより発酵が浅いマットを食べさせてた方が幼虫が大きくなるみたいです。簡単に言うと、完熟マットに豊富に含まれる栄養素がタンパク質、未熟マットに多く含まれる栄養素がセルロースであり、1~2齢幼虫に主に必要な栄養素はタンパク質、3齢幼虫に主に必要な栄養素はセルロースなのです。

きのこMatにはセルロースが多く含まれていると考えられるので、もしかするとセルロースの添加は必要ない可能性があります。添加剤投入は幼虫の拒食やマットの再発酵というリスクがあるのですが、リスクにビビッて無難に出ても面白くないので、全滅を覚悟ですべての添加剤を投入します。

 

ちなみにマスターズBeetleマット(ダイナステス マスターズ 廣島)はこのような色です。

マスターズBeetleマット(ダイナステス マスターズ 廣島)

見たら一目瞭然です。こちらの方が色が黒っぽいです。という事はきのこMatよりもマスターズBeetleマットの方が発酵が進んでいるのでしょう。発酵が進んでいるという事はタンパク質が豊富なので3齢幼虫より1~2齢幼虫に適している・・・?果たしてどうなのでしょうか。朽木片もちらほら見られるので一概にセルロース不足とは言えないです。判断が難しいですね。

 

では、投入する添加剤です。

添加剤一覧

乳タンパク、キトサン、セルロースです。乳タンパクとセルロースはわかるのですが、キトサンとはなんぞ??

カブトムシの外骨殻を作っているキチンを精製したのがキトサンです。丈夫で太い成虫になりやすいとの事です。キトサンもタンパク質の一種と考えてもいいでしょう。

配合率は特に決まりはありません。というより拒食のリスクがある以上、メーカーも適正量ははっきりと言えないでしょう。

色々と調べた結果、マット10リットルに対してセルロース10g、乳タンパク5g、キトサン5gの計20g投入することにしました。この量が適切か否かは今後の幼虫の成長具合でわかるでしょう。適時変更していきます。

添加剤20g

合計20gです。粉なので結構多く見えます。本当に大丈夫なのでしょうか・・?ちょっぴり心配です。

 

添加剤投入

たった20gでマット表面が真っ白です。こりゃ栄養満点どころか栄養過多じゃないのか・・?判断するのはカブトムシ君たちです。

 

マスターズBeetleマットも同量の添加剤を加えました。さらに水を投入です。

適度な水分量

ぎゅっと握って固まり、落としてほぐれる程度の水分量が理想です。握って水が出てくるようでは水分が多すぎます。水分過多はマットの劣化、幼虫の酸欠の原因になります。注意しましょう。

 

出来上がった発酵マットは数日間放置して様子を見ましょう。添加剤と水を加えたマットは再発酵しやすいです。幼虫に与えるのは再発酵をしない事を確認してからが鉄則です。

飼育ビンの半分のマット

これまでの飼育ビンには半分だけ完熟Mat(月夜野きのこ園)を入れていました。これから残りの半分に添加剤入りマットを入れます。突然のマット環境の変化に幼虫がビックリして拒食にならないよう気を遣っていました。なんて優しい私(笑)

 

洗面器にぶちまかし

一度洗面器にマットをぶちまけて添加剤入り発酵マットをかき混ぜ合せます。

 

マット満杯

容器の満杯近くマットを入れて完了です。完全に満杯にはしない方がいいです。もしマットが再発酵すると幼虫がマット表面に上がってきます。完全に満杯にしてフタをすると幼虫が上がるスペースが無くなります。

 

これから2~3週間程放置してから全量を添加剤入りマットに変える予定です。幼虫の様子を見て予定を変更する可能性もありますが、そこはご勘弁を。

 

マットと添加剤についての持論をそろそろまとめないといけないなぁ・・・。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>