レッドアイ♀単独飼育ケース
今回はメスの飼い方です。というか、卵を産ませるメスをどのように飼うか、と言った方がいいでしょう。
しつこいようですが、カブトムシの飼い方の基本から。
- エサ
- 土
- 湿り気
- 温度
この4つを押さえればカブトムシは生きていきます。さらにメスにとって産卵に良い環境を整える事がテーマとなります。
では我が家での飼育ケースを紹介します。
レッドアイのメス1匹(通称:ファイヤーちゃん)の飼育ケース
飼育ケース:コーナンで売っていた飼育ケースMサイズ(アイリス 飼育ランド Mサイズ CY-M)
幅29.5×奥行18×高さ20cm
一見オスを飼う場合と変わらないように見えます。産卵を狙わない場合はオスを同様でもいいでしょう。
しかし産卵を望む場合は大きく変えたい部分が2か所あります。
- マットの質
- マットの深さ
です。
※初心者の方に補足説明です。マットとは土の事です。昆虫業界ではマットと呼ぶので覚えておきましょう。
順番が逆になりますが、マットの深さから説明です。
メスは卵を土の中に産みます。それもそこそこ深い所に産むのを好みます。
そうです。産卵をさせる場合はオス場合に比べてマットに深さが必要になるのです。
巷で言われているのが、最低10cm以上、出来れば15cm以上の深さが好ましいとの事です。
という訳で、上の写真を横から見るとこのようになります。
このケースの大きさ(幅29.5×奥行18×高さ20cm)ではこの深さが適当だと思います。もちろんこれ以上マットを入れてもいいですが、減らすのは止めといた方がいいでしょう。
マットは多少押し固めるようにしておいた方が良いでしょう。フワフワよりも多少固い方が産卵に適しているようです。適度に湿らせておくのを忘れないようにしましょうね。
次にマットの質についてです。
細かい事を言えばキリがないので、ここでは簡単に説明させて頂きます。
正直、ホームセンターで売られているカブトムシ用マットなら何でも大丈夫なのですが、少し意識して欲しいのが粒子の粗さです。
孵化したばかりの幼虫(1令)はあまり目の粗いマットだと食べられずに死んでしまう可能性があるのです。
目の粗いマットの見分け方ですが、見た目で黒っぽい色をしているマットは粒子が細かい場合が多いです。少し茶色がかっているマットは目が粗い場合が多いです。判断基準の一つにしてみて下さい。
ちなみに、少し大きくなった幼虫(3令)には茶色がかったマットを食べさせた方が大きくなるようです。色が茶色ということは発酵が浅く、セルロース(←3令期にもっとも重要な栄養素の一つ)が多いのが理由みたいです。
私は月夜野きのこ園の完熟Matを使用しています。ガス抜きなど少し面倒くさいですが、産卵床としては最高じゃないかと思います。
ついでなので、産卵前のメスの飼育ケースも紹介します。
マットは6月に羽化した時に使っていたマットの残り、コバエがプ~ンと飛ぶ代物です。パインチップにしても良かったのですが、どうせスグに産卵用マットに変えるのだから適当でいいや、と貧乏根性丸出しの対応をしてしまいました。レディ(メス)に対して何て失礼な扱い・・・これが人間なら私は一撃で振られています。マンチェスターUのヤヌザイみたいにお金持ちならともかく・・・ね。
写真右下にわかるように水苔を配置していました。この水苔に水分をタップリ含ませているのでケース内の保湿は完璧でした。カブトムシといえども女性の肌の保湿に気を付けていた私の優しさに気付いてくれる人は、恐らく世界中探してもいないでしょう。嫁にこのような事を自慢げに言うと罵声を浴びせられそうです。
横から見るとこんな感じです。産卵の時と比べてマットが浅い事が分かると思います。
おまけ
マットを交換する際、ファイヤーちゃん(レッドアイ♀)を100均のケースに移動させて・・・
飼育ケース、木片、樹皮を水で徹底的に洗いました。洗わないまま使うとコバエの卵がついている可能性があり、新マットがコバエの新しい産床になってしまうからです。コバエ嫌いの私の性格がよく出ていると思います。原因は根っこから断絶しないと・・・ね。
これでとりあえず現在の飼育ケースの紹介は終わりです。今回は少し真面目に書いてしまいました。もっと詳しくまとめたものを近くアップする予定なので、ページの上の方にある成虫の育て方や幼虫の育て方などをチェックして下さいね。