カブトムシ採集(2014年8月2日~3日)@大阪・北摂

2014年8月2日~3日、妻と息子を連れてカブトムシ採集へ出かけました。

出発前日にバナナトラップを作り、これで準備は万全・・・さ~てたくさんカブトムシとクワガタを捕って息子(と多分嫁も)に喜んでもらうぞー!

 

のはずだったのですが・・・

 

当日、朝から雨が降り出してきた・・・(-“-)

 

晴れに晴れまくって汗だくになる毎日が続いていたのに、何でカブトムシ採集の日に限って雨なんだよ!(怒)

実は7月中旬にも長野県安曇野でカブトムシ採集のお誘いを頂いていたのですが、その日も雨で断念。そのリベンジとばかり今日に気合を入れていたので怒り倍増です(怒×2)

まだ小雨なら許せるのですが、この日は四国地方で記録的豪雨。その雨雲が北上して今回の採集地点にも雨を降らすであろう予報。普通なら中止にするべき天候です。

 

悩みました。本当に悩みました、が、Yahoo!雨雲レーダーを注視し、夜から翌朝にかけて雨が止むであろう 私の勝手な希望的観測 を根拠にカブトムシ採集を決行することにしました。

出発時点での家族の心境を表すと

  • 私 : 大量捕獲を夢みてニヤニヤ
  • 息子 : よくわからないけど、カブトムシと聞いてニヤニヤ
  • 妻 : 雨なのに訳のわからない所に連れて行かれる事にイライラ

といったところでしょうか。

 

当初は昼過ぎに現地に着いてバナナトラップを仕掛けて夕暮れ時に息子とカブトムシ採集、の予定でしたが、雨なので予定変更。

夕方に現地に着いてバナナトラップを仕掛けて車中泊。早朝にカブトムシ採集をすることにしました。天候には逆らえません・・・。

 

採集場所は大阪の北部周辺、いわゆる北摂地域と言われる所です。詳しくは場所を明かすことが出来ません。他の人に迷惑をかける可能性がありますので・・・ご理解下さい。

 

夕方6時過ぎに目的地に到着しました。実はこの採集ポイント、話には聞いていたものの現地に来るのは初めてです。私は現地視察とバナトラップを仕掛ける為に先に一人で山に登ることにしました。

ここで、車の中で退屈していた息子(3歳なりたてホヤホヤ)が私に一言。

 

「何しに行くの?」

 

山の中に入っていく準備をしていた私は間違って(?)正直に答えてしまいました。すると、

 

「僕も行きたい!」

 

・・・当たり前ですよね。不覚です。こうなると息子はもう止まりません。連れていかざるを得ません。幸い雨も殆どやんでおり、まだ明るいので一緒に行くことにしました。

 

虫取り網を片手に手を繋いで山登りをする息子。最初は上機嫌でしたが、少し急な坂道になると

 

「だっこして(^^)」

 

・・・確かに3歳なりたての息子には急な坂だと思います。しかし、軽く10kgを超える息子を片手で抱えて山登りをするのは かなりキツイ です。でも仕方ありません。緩やかな道はなるべく歩かせ、急な坂を登る時はだっこして登りました。

 

ふと前を見てみると【左:近道ルート(健脚者用)右:通常ルート】といった看板がありました。持っている地図や資料を確認すると近道ルートに樹液ポイントが多いとの事。なんだかんだ言ってまだ体力に余裕があった私は近道ルートを選ぶことにしました。しかしこれが大きな間違いでした・・・。

 

近道ルートは道が狭くなり険しくなります。当然息子をだっこする回数が増えていきます。近道ルートを抜けたところが採集ポイントなので、あと少し、あと少しと頑張って進んでいたのですが、薄暗くなっていたこともあり途中の看板を見過ごしてしまいました。ルートからそれた道をずっと進んでいたのです。それに気づいたのは周りがかなり暗くなってきた頃でした。

「ヤバイ・・・(汗)」

スマホのGPSを確認すると予定ルートからとんでもなく離れています。しかも進んできた道は”けもの道”に近い状態であり、暗くなると道が分からなくなる可能性もあります。そして片手にだっこした息子。小雨で悪い足元。条件は最悪です。

もうバナナトラップどころの話ではありません。とにかく来た道を戻るしかない、と必死に戻りました。周りが暗くなるにつれて息子が「怖いよー」と泣きそうな顔で言ってくるので、私は満面の笑顔で「全然怖くないよー(^^)」と返していたのですが、内心はヒヤヒヤでした。遭難なんて事態を考えるとシャレになりません。もう完全に本気です。

少しでも覚えている木や坂を見つけるだけでホッとします。樹液の出ている木はもはやカブトムシポイントではなく命の道しるべでした。そして何とか最初の分岐点の看板まで戻ってくることが出来ました。もう足がパンパンです。

こんな思いをしたのは2回目です。最初は海外を自転車で旅をしていた際、オーストラリア北部のジャングルで迷子になった時です。今回は息子も一緒なので余計に緊張しました。自然を相手にするときは油断をしてはいけないことを再認識した次第です。

残りの道は息子に歩いてもらいました。手を繋ぎながらとはいえ頑張って歩き続ける息子に成長を感じました。自然を敬い、自然が好きな子に育って欲しいものです。

 

車に戻り、近くの温泉で食事と風呂を済ませて再び採取ポイントに戻ってきました。時間は23時過ぎ。当たり前ですが真っ暗です。しかしほとんど雨が降っていません。私は翌朝のカブトムシ採集で少しでも息子に喜んでもらうために、再び山に入ってバナナトラップを仕掛けに行くことにしました。

ヘッドライトに懐中電灯、虫取り網で足元をガサガサさせながら真っ暗な山道を進んで行きます。(ちなみに棒で足元をガサガサさせる理由はマムシ対策です。)当たり前ですが 怖い です。こんな所、一人で行く所ではありません。誰か私とカブトムシ採集に行ってくれる方いませんか?大阪周辺に住んでいる方で、経験は問いません。連絡待ってまーす!

 

今度は迷わず目的の採集ポイントに到着しました。しかし深夜0時頃はカブトムシが活動するのに悪い時間帯ではないはずなのに、全くカブトムシの気配がありません。

樹液の出てる木

この通り素晴らしい樹液が出てるのに、カブトムシどころか虫一匹すら見当たりません。私は何をしに来たのでしょうか・・・(涙)やはり雨が影響しているのでしょう。しばらくすると霧が出てきたので捜索を断念。翌朝の為にバナナトラップを仕掛けて帰ることにしました。

 

低い所にバナナトラップ

翌朝の息子の為に低いところにバナナトラップを仕掛けました。この高さなら息子も自分で捕まえることが出来るはずです。

 

バナナトラップを木に塗る

もう一か所は適当な所に塗りました。霧が深くて暗くよくわからなかったので(笑)

 

帰る頃になると本当に霧が深くなってきました。数メートル先も見えないくらいです。また遭難??いやいや、今回は一人だし道も覚えていたので意外と冷静でした。山を下りるにつれて霧も晴れてきたので、ついでに捕獲ポイント以外の木も捜索してみることにしました。

 

 

 

プーンとしたニオイに釣られ、一本のクヌギを見つけました。そして樹液の出てる部分に懐中電灯を照らすと・・・

クヌギの樹液にカブトムシ

いました!カブトムシ!!

素手でがっちり掴みましたが、びっくりするほど力が強い!!サイズを測ると78mmありました。野生のカブトムシではなかなかのサイズではないでしょうか。

 

さらに上を照らすと、

クヌギの樹液を吸ってるカブトムシ

頭隠して尻隠さず!!何かの虫発見!!

高いところなので手は届きません。虫取り網で捕獲しました。

私の予想ではカブトムシのメスだったのですが、オスのカブトムシでした。しかし・・・ちっちぇー!

45mmのカブトムシのオス

家に帰ってからサイズを測ると45mm。我が家の極小カブトムシ(名前:シュウちゃん)が48mmなので、最少記録を更新しました。角なんて申し訳なさそうについているだけ(笑) きっとケンカに負けたんでしょうね、羽に穴が2つ開いています。

 

 

寄り道して本当にヨカッタ!ボウズ(←昆虫採集業界もこのように言うのかな?)にならなくてヨカッタ!!意気揚々と車に戻りました。

当然息子も嫁も寝ていましたが、ゴソゴソしていると嫁が目を覚ましました。

「どうだった?」と眠たい目をこすりながら聞いてくる嫁にケース内にいるカブトムシ2匹を見せると・・

 

嫁、(☆∀☆) キラーン!

 

初めてカブトムシに感動した嫁の顔を見ました。これなら翌朝息子にカブトムシを見せたらどうなるか、期待出来ます。

 

 

 

そして翌朝5:30、普段なら絶対に起きない時間帯に息子を起こしました。普段なら確実にグズって泣きまくりますが、「お父さん、昨日の夜にカブトムシ捕ってきたよ」とカブトムシを見せると、

 

息子、(☆∀☆) キラーン!

 

母子共々単純です。よく似ています。このDNAは確実に嫁から来たものでしょう。

 

 

早朝からさっそく山登りを開始しました。幸い雨も止み、足取りは快調です。

山登り開始

しかし肝心のカブトムシは見つかりません。樹液ポイントにもカナブンが数匹いただけでした。

息子と嫁を連れていては森深く探検するわけにはいきませんのでわかりやすいポイントばかりを調べたのですが、どうしてもカブトムシは見つかりません。どうも原因は2つありそうです。

1つ目は、やはり雨でしょう。昨日からずっと降り続けていたのでカブトムシは土の中に潜っているのだと思います。

2つ目は、先約がいたという事です。実は夜中の2時頃と4時頃に懐中電灯を持った集団が山に入っていくのを確認していました。こんな時間に乗り込んでいくという事は、彼らはきっとベテランです。慣れた感じで進んでいたのでポイントも知り尽くしていると考えられます。素人の私が見つけられるポイントなんて余裕でチェックされているでしょう。

こればかりは仕方ありません。森は私一人のものではないのです。

 

しかし、私には最終兵器があります。バナナトラップです!しかも2つ仕掛けています!

昨日仕掛けたところははっきりと覚えています。きっとカブトムシやクワガタがたくさん集まっているでしょう。息子と嫁が大喜びする姿が目に浮かびます。

 

わくわくしながら一つ目のバナナトラップへ

バナナトラップの結果

(-_-;)・・・。何にもいない・・・。

そこにあったのは黒く変色したバナナの残骸のみ。カナブンすら寄ってきていません。

これはマズイ!息子と嫁に見せる顔がありません。いや、まだ大丈夫です。バナナトラップはもうひとつあるのです。

 

 

期待と不安が入り混じった気持ちでもう一つのバナナトラップへ・・・

切り株にバナナトラップ

はぁー・・・(*´Д`)=з  なんだよ全く・・・。

カブトムシもクワガタもカナブンもいません・・。いたのは 大量のコバエ・・。

やはり雨が影響したのでしょうね。仕方ありません。でもこのままじゃ息子は何をしに来たのでしょうか・・・?きっと息子は悲しい顔をしているだろう、と思いきや・・・

楽しむ息子

親父の気持ちをよそに、息子は楽しんでいました(笑)

 

子供は遊びの天才ですね。目の前にある現実を楽しむ事が出来る子供に大人は学ぶことが多そうです。

 

 

でもやっぱりこのままじゃかわいそうなので、頑張ってカブトムシ採集を経験させてあげることに。

山を下りる途中、私は先回りして昨晩捕ったカブトムシを木に仕掛けました。そして息子に

 

「あ、カブトムシがいたぞー!!」

 

息子、 Σ(っ゚Д゚;)っ  大慌て(笑)

足を滑らせてこけそうになるわ、大興奮です。そして自分の手で捕まえさせてあげました。

 

息子、(☆∀☆) キラーン!

 

やらせ??いやいや、息子にとっては現実です。自分の手で捕った初めてのカブトムシです。本当に嬉しそうな息子を見て私も幸せな気持ちになります。

家にたくさんカブトムシがいるので、息子に逃がしてあげようと提案しました。当初からその予定でしたので。しかし、みなさんもうおわかりですね。

 

息子、断固拒否!!ヽ(#`Д´)ノ

 

仕方ありません。我が家に新しく仲間が加わりました。

カブトムシ78mm

名前:くるまくん(命名:息子。相変わらず斬新な発想、大人には想像がつきません。)

身長:78mm 体色:黒

 

極小のカブトムシ

名前:レスキュー隊員くん(命名:息子。何て頼りないレスキュー隊なのでしょう(笑)

身長:45mm 体色:真っ黒

 

これで合計7匹(オス6匹、メス1匹)になりました。エサ代が大変です(泣)

まぁ息子が喜ぶならヨシとしましょう。

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コメント

  1. しょ より:

    記事を読んでいて凄く楽しそうでした笑
    自分は7歳になりたての息子・・・ではなく弟の為に今夏場に向けて必死にカブトムシがひと目見れる(淡ゆくば捕獲)出来るエリアを探しております(*_*)

    初心者過ぎて場所や穴場等は全く知りませんが自分自身がカブトムシ採取を小さな頃にしてみたかったので笑

    まだブログ更新されていますか?不明ですが、次回更新楽しみに待ってます!
    大阪在住なのでもし、今年の夏何か機会があればカブトムシ情報でも交換しましょう!!

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