バナナトラップの作り方
明日カブトムシとクワガタを捕りに行く予定なので、今晩のうちにバナナトラップを作ることにしました。
【バナナトラップとは】
一言で言うと、「カブトムシを捕る罠」です。何も知らない人は木にハチミツを塗ったりするのをイメージされると思いますが、ハチミツはエサにはなるけどおびき寄せるにはパワー不足です。強烈なニオイでカブトムシをおびき寄せる必要があるのです。
人間に例えるなら屋台の焼き鳥屋のイメージです。あの香ばしい煙が食欲をそそり、おっさんがおびき寄せられる。
そう、カブトムシはおっさんなのです(笑)
訳がわからない例えになりましたが、要するにカブトムシが好きなニオイを発する「何か」を木に塗ればカブトムシがやってくる、その「何か」がバナナトラップという事です。
バナナトラップの作り方は簡単です。結局は焼酎を加えたバナナを発酵させるだけです。この発酵臭がカブトムシをおびき寄せるのです。焼酎の匂いに寄ってくるカブトムシ・・・やはりおっさんです。
本当に適当に作っても大丈夫なのですが、一応私が作ったバナナトラップのレシピを紹介します。
材料
- バナナ1房(だいたいバナナ5~6本)
- 焼酎 100cc(芋、麦、米、何でも大丈夫)
- ドライイースト 大さじ半分
- 砂糖 大さじ5杯
- ジップロック(大きい方が便利)
作り方
バナナを買ってきます。もちろん安くていいです。黒くなって半額になってるやつでもいいです。私は30%オフのバナナを買ってきました。
焼酎です。芋、麦、米、何でもいいです。家でお父さんが飲んでいる焼酎をこっそり頂いても大丈夫です。アルコール度数も気にしなくてもいいですが、私は気分的に高い度数(25度)を選びました。だってカブトムシはおっさんなんだもん(笑)
ドライイーストです。別になくても大丈夫ですが、発酵を促す為に入れておいた方がいいと思います。発酵していないバナナトラップは煙の出ていない焼き鳥屋と同じです。繰り返しますが、カブトムシはおっさんです。
砂糖です。見たまんまです。三温糖でも白砂糖でも角砂糖でも大丈夫です。カブトムシは甘党のおっさんなのでしょう。
ジップロックです。密閉度の高いやつを選びましょう。もし汁が漏れたら・・・あべし!!ケンシロウも逃げ出すニオイが放出されます。
では、具体的な作り方です。
バナナ1房全てを剥きます。皮は1~2cm幅になるように剥くようにします。この皮はあとで切って使います。
バナナを1~2cm角に切ります。手でちぎった方が楽です。どうせドロドロになるので大きさは適当で大丈夫です。気楽にいきましょう。
焼酎を100ccほど加えます。かぐわしい香りがします。おっさん(カブトムシ)が寄ってきそうな気配がしてきました。
ドライイーストを大さじ半分程度加えます。発酵を促すためです。しっかり発酵させられるなら別に必要ないですが、入れておいた方が安心です。
砂糖を大さじ5杯加えます。これでカブトムシは甘党の酒飲みおっさんだという事が証明できました。
バナナの皮も無駄には出来ません。幅1~2cm、長さ1~2cm程度に切って入れます。バナナの皮は意外と切りにくいのでお子様が包丁を使う際は気をつけましょう。料理に慣れていないお父さんも同様です。
材料を全て入れたらよーく混ぜ合わせます。この地点でなかなかの香りがしてきます。アルコールのヒンヤリした香りにバナナのツーンとした香り・・なんか匂ったことがあるなー。スーっとした納豆??そんな感じです。
混ぜ合わせたバナナトラップをジップロックに入れて密閉します。発酵するとガスが発生するので空気はなるべく抜いておきます。小さなジップロックだと膨らんですぐパンクする恐れがあるので、大きめのジップロックで余裕を持って入れるのをお勧めします。私は2袋に分けて入れました。
この後、直射日光に当てるか車の中に入れるなどして温度を上げ、発酵を促進させます。おおよそ6~8時間で発酵が完了します。袋が膨らんでパンクの恐れがありそうなら2~3時間ごとに袋を開けてガス抜きをするようにしましょう。パンクから液漏れという事態が車の中で発生すると、ゲ〇みたいな匂いが染みついてとれません(笑)
数時間経つとこのように袋がパンパンになります。こうなるとガス抜きをする必要があります。
せっかくなので袋の中のガスを直接匂ってみることにしました。どのようなニオイなのか・・・・。
「うっぷ!!!」
これはアレです。炭酸です。コーラを飲んで鼻からゲップする時と同じで、鼻がツーンとして涙が出てきました。ニオイというより刺激臭という言葉がピッタリです。バナナの甘酸っぱいニオイに炭酸の刺激が加わった、って感じです。良く考えたら当たり前ですね。発酵することにより二酸化炭素が発生するのです。原理はまるでシャンパンです。
おっさん(カブトムシ)はお上品なお酒もたしなむようです。
あとは木に塗りたくるだけです。
ストッキングに入れて吊るす方法と直接塗る方法がありますが、個人的には直接塗る方法が好きです。どちらが有利とかはありませんので、お好みでどうぞ。木に塗る際はゴム手袋をはめて塗りつけるのが楽です。ハケを使おうなんて考えないように(笑)
【注意】ストッキングに入れてトラップを作る人は必ず持ち帰るようにしましょうね。直接塗る人はそのままでも大丈夫でしょう。